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「筆の都」の職人たちがつくる熊野筆

「筆の都」の職人たちがつくる熊野筆

熊野筆がつくられているのはこちら、広島県は安芸郡熊野町。
人口約23,000人のうち、およそ10人に1人が筆づくりの生産に携わっているといわれる、まさに日本一の「筆の都」です。

ひとくちに熊野筆といっても大きく分けて毛筆、画筆、化粧筆の3種類に分けられます。
江戸時代から続く由緒ある伝統産業ですが、近年特に注目を浴びているのが「化粧筆」です。

その品質の高さから国内の大手企業はもちろん、世界中のメイクアップアーティストからも愛用されています。

高品質がゆえに、ものによっては一本数十万円するというまさに最高級の化粧筆。
そんな化粧筆をStandard Products用に開発してくださったのは、新進気鋭の筆工房「晃祐堂」さんです。

古くからの毛筆や画筆はもちろん、熊野筆の技術を活かしたアウトバス製品やシューケア用品など、従来の枠にとらわれない商品開発で人気を集めています。

熊野筆というと、みなさまは動物の毛を使用しているイメージが強いかもしれませんが、Standard Productsの化粧筆は非常にやわらかなポリエステル素材(再生PETを含む)を使用したアップサイクル化繊毛です。

環境配慮という観点から選択した素材ではありますが、天然の動物毛にくらべても品質に遜色がないレベルのものができあがりました。
つまりStandard Productsの熊野筆は、伝統的な技術を最大限に活かしながらも、現代的な素材を組み合わせたハイブリッドな熊野筆ともいえるわけです。

熊野筆の特徴のひとつは、職人による徹底した手作業です。
しかし今回の商品は、工程の中に機械化を組み合わせたり、原材料の見直したりと、最高効率の製造をおこなうことで製品化を実現してくれました。

この化粧筆に活かされている世界最高峰の筆づくりの技術。その一端をご紹介したいと思います。
※以下すべての工程がStandard Productsの化粧筆に使用されているわけではございません。熊野化粧筆の代表的な製造工程としてご覧ください。

熊野筆の製造工程は化粧筆で30以上、毛筆や画筆にいたっては70以上におよびます。

化粧筆の工程の代表的なものをあげると

1.選毛
2.軽量
3.寄せ
4.芯立て
5.結束
6.金具接着
7.軸接着
8.検品

というプロセスにわかれます。

その中でも特筆すべき工程が「選毛」です。

実際に触ったことがある方ならご存じかと思いますが、熊野化粧筆はずっと触っていたくなるほどの、やわらかくなめらかな毛先が特徴です。

そのなめらかさの秘訣のひとつは「製造過程で毛先をカットしない」ことです。
たとえばカットされていない産毛や動物の毛などを想像するとわかりやすいでしょうか。

こちらは選毛のひとつ「さらえ」という工程です。
太い毛や細い毛をはぶき、太さが均等な毛先をつくりあげます。

毛先を切らずに同じ太さの束をつくるのは容易ではなく、その技術を得るまでに長い経験が必要です。

左が作業前、右が作業後ですがこの作業の有無で筆の柔らかさが大きく異なります。機械化では実現が難しい、とてもデリケートな作業です。

こちらは一見するとほかと同じ作業工程にも見えますが、これこそが晃祐堂さんならではの光景です。

熊野筆の品質の高さはなんといっても、職人さんの手によるきめ細やかな作業の積み重ねによるものです。
しかしながら、何十もの工程の中には機械化を組み込んでも品質に問題がない箇所が何点かあります。晃祐堂さんはそこに着目し、「半機械化」をしても品質を確保できるラインを見極めた製品づくりをされています。

続いて結束、金具接着、軸接着の工程です。
こちらは機械化を組み合わせた工程ではありますが、もちろんすべてを機械化できる作業ではなく、非常にデリケートな工程です。

何度も繊毛や検品作業がなされていて、余分な長さや太さの毛はすべてはぶかれ、最後には選りすぐりの毛先のみが残されます。

そして仕上げ作業として晃祐堂さん独自の「とある工程」を経て仕上げとなるのですが、残念ながら企業秘密としてお見せすることができませんでした。
この作業があるかどうかで、仕上がりに大きな影響を及ぼすという非常に大切な工程です。

そしていよいよ完成です。

今回Standard Productsで販売する商品は

アイブローブラシ(税込¥770)
アイシャドウブラシ(税込¥770)
シャドウライナー(税込¥770)
パウダーブラシ(税込¥1,100)
ファンデーションブラシ(税込¥1,100)

の5種類です。

私たちが自信を持ってオススメする逸品です。ぜひ店頭でお手にとって熊野筆の品質をご覧いただけますと幸いです。

 

 

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